廃棄されるプラスチックも、その昔は油でした。
リオイルとは廃プラスチックを油に戻すこと。
油だった頃の可能性をよみがえらせる取り組みです。
リオイルが日本に定着したら、と私たちは想像します。
今この国にある、そしてやがて消えてゆく
大量のプラスチックが、一転、半永久的に循環をはじめる。
プラスチックが社会の中で、終わることなく生きつづける。
リオイルの国に、生きませんか。
環境のこと。ビジネスのこと。リオイルがもたらす恩恵は、
この先の社会の姿を、きっと美しくすると思います。
何度でも「油」と「プラスチック」を往復する。
リオイルとは、資源の循環です。
日本のプラスチックのリサイクル率は約80%。
たいへん高い数字を誇りつつ、一方で、
集められたプラスチックは、約50%が固形燃料に姿を変えます。
不純物を多く含み、再プラスチック化できないためです。
そしてある日燃やされて、この世界から消失する。
回収されたプラスチックの半分は
一度きりのリサイクルでその使命が途絶えます。
リオイルの技術は、不純物をきらいません。
燃料にするしかなかった廃プラスチックもいったん油となり、
再びプラスチック製品へと加工できる。
そうして今ある資源が、いつまでも回転します。
リサイクルは量から質へ。リオイルとは環境技術です。
- ※1 2009年データ。プラスチック循環利用協会資料より独自算出。
- ※2 WTI2012年平均原油価格より算出。
廃プラスチックを油に戻す取り組みが
この国で始まったのは1970年代。現在にいたるまで、
事業化に成功した会社は、ほとんどありません。
効率よく油に戻すのは、実は難しいことなのです。
これまでの技術は熱分解方式と呼ばれ、
油に戻る割合「収率」は50~70%ほどでした。
一方リオイルはの触媒方式では収率は80%以上。
その上、安全性が高く、長時間の連続運転も可能となり、
生まれる油の品質も飛躍的に向上しました。
採算性をシビアに見つめ、きちんと収益をあげてこそ、
環境技術は社会にしっかり定着します。
日本の廃プラスチックの山が、油田に変わる。
リオイルとは、ビジネスです。
- 質・量ともに物足りないこれまでの
熱分解方式に対し、触媒方式では、
不純物の極めて少ない高品質な油を、
効率的に精製可能に。
プラスチックを油に戻す技術があります。
それはHiBD研究所 代表理事の藤元が発明した
触媒による廃プラ油化技術です。
プラスチックの循環が一向に実現しなかった要因は、
これまでの熱分解方式の悩みの多さにありました。
「熱」から「触媒」へ。
小さなスペースと初期投資で
より多くの油が得られ、しかも高品質。
配管トラブルがほとんどないため
効率よく運用でき、安全性もきわめて高い。
70年代に始まった日本の「油化」は、
また新たな形で、二度目のスタートを切ろうとしています。
触媒方式で、リオイルは実現します。
数年後、あるいは数十年後。
プラスチックを捨てるという発想が、
人々の間で捨て去られるかもしれません。
地球上から廃プラスチックを燃やす煙がとまり、ゴミ山は消え、
かわりにゴミと呼ばれたプラスチックの一片一片が
美しい油に戻って、何度でも循環しつづける。
そんな未来が待っているかもしれません。
日本発のリオイルが、やがて世界の光景となりますように。
いま、私たちはスタート地点に立っています。